円山公園の森でヒッコリーの実を見つけました。ヒッコリーは北アメリカが原産地で、国内ではあまり一般的に見られませんが、円山養樹園(林業試験場)が存在したころに植えられたものが、今も森の中で生き続けているようです。秋の森に散らばる落ち葉の中で、ひときわ存在感のある実が地面に転がっている様子は、まるで時の流れに触れるかのような感慨を与えてくれます。
ヒッコリーは非常に硬く、耐久性と弾力性に優れているため、かつてはスキー板にも利用されていました。その歴史を思い起こしながら、かつての養樹園の役割を改めて感じます。林業試験場としての役割を担っていたこの地には、まだまだ私たちが知らない物語が隠されているのかもしれません。
・落ちていたヒッコリーの実
・殻が割れて実が見えているものもありました。