シナノキ 北海道神宮 木本類

冬の訪れとシナノキの実

円山の森で、すっかり葉を落としたシナノキの枝先に揺れる実が目に留まりました。透き通るような翼にぶら下がる小さな実が、冬の澄んだ空を背景にとても印象的です。

シナノキの実は、翼状の苞(ほう)が付いており、風に乗って遠くへ運ばれる仕組みを持っています。

この姿は、自然の巧みな工夫を感じさせます。

強い冬の風を利用して次世代へ命を繋ぐため、落下のタイミングをじっと待っているようにも見えます。

実の身になって考えてみるのも自然観察の楽しみです。

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