円山公園でクサギの実が風に揺れていました。クサギは夏に白い小さな花を咲かせ、秋になると赤い萼片(がくへん)とメタリックブルーの果実が姿を現します。
クサギの名前の由来は、葉をこすると出る独特な匂いから「臭木」と名付けられたといわれています。香りは好みが分かれるかもしれませんが、この時期の実の鮮やかさは、自然が生み出すアートのようです。赤と青の対照的な色彩が、見る者の目を引きつけます。
また、クサギの実は、歴史的には生薬としても利用されてきた植物でもあります。薬効としては、利尿作用や解毒作用があるとされ、古くから民間薬として使われてきました。
才色兼備の実が秋を彩ってくれていました。
・クサギの実