円山公園には、見上げるほどの大きさを誇るヤチダモの巨木がそびえ立っています。樹木医の方によると、この木の幹周りは約6メートル、高さは26メートルにも達し、樹齢は約200年と推定されています。
かつて、この辺りには大きな沼が広がっていたと言われています。この木はその池畔に根を下ろし、長い年月をかけて成長してきたのでしょう。
このヤチダモは、最初に伸びた主幹が損傷したため、周囲の枝が幹のように発達し、独特でいびつな樹形を形成しています。この不規則な形状のおかげで、伐採を免れたようです。
公園の中ほどに静かに佇むこの木は、訪れる人々に圧倒的な存在感を示し、長い歴史を静かに語りかけているようです。
・ヤチダモの巨木