Four Seasons in Maruyama

2024/9/20

円山の森で出会ったフルーティーな香りのカメムシ「キバラヘリカメムシ」

カメムシといえば、臭いというイメージが強いかもしれませんが、キバラヘリカメムシは少し違います。この種類のカメムシは、なんとフルーティーな青りんごの香りを放つのです。 一見すると地味に見えますが、よく観察するとその姿は意外におしゃれ。黄色いお腹に、黒い背中、そして白黒のコントラストが効いた肢。さらに、背中の縁には黄色のまだら模様が入っていて、個性的なデザインです。 この日は円山のアクシバの葉の上で、赤い実を狙っているようでした。食べものもフルーツ系がお好きなようです。 ・アクシバの葉に留まっていたキバラヘリ ...

2024/9/19

マムシグサの実が赤く色づきました。

マムシグサは、花を包む偽茎の模様がマムシに似ていることから、その名がつけられています。 その名にたがわず、この植物には全草に毒が含まれており、特に球根を食べると、口の中から喉まで激しい痛みが走り、場合によっては死に至ることもあるそうです。 赤く毒々しい実は、森の中でもひときわ目を引きます。 ・赤く色付いたマムシグサの実

2024/9/18

北海道神宮の梅園で立派な実を付けたモクレン

北海道神宮の梅園で、モクレンが立派な実を付けていました。モクレンの果実は、花が咲き終わった後に雌しべの基部が発達してできるもので、多くの小さな袋状の果実(小果)が一緒になり、1つの大きな塊となります。そのため、コブのように膨らんだ部分は、果実全体が成長している証拠です。 果実は膨らんだりねじれたりして、さまざまな形状になりますが、これも自然な現象です。特に熟すと赤い種子が現れ、その色が鳥や動物を引き寄せます。 モクレンの果実が見せる複雑で独特な形は、自然の逞しさを感じさせてくれます。 ・不思議な形のモクレ ...

2024/9/17

エゾマイマイが体を長~くして切株を散歩中でした。

北海道に生息する最大のカタツムリ、エゾマイマイが体を長~く伸ばして、切株の上をゆっくりと散歩している姿に出会いました。体の長さは10㎝程はあります。 雨上がりは特に、活発に動き回る彼らの姿をよく見かけます。 その湿った環境が、エゾマイマイにとって心地よいのでしょうか? 大きな殻を背負いながらも、意外と俊敏に動く様子は、自然の中での生命力を感じさせます。 ・切株を散歩していたエゾマイマイ。 ・背伸びして木の割れ目を乗り越えていました。

2024/9/16

円山公園の池畔でミゾソバ(溝蕎麦)が咲き乱れていました。

ミゾソバはタデ科タデ属の植物で、湿った場所を好み、溝のへりにソバに似た花を咲かせることからこの名がつけられています。 俳句では秋の季語にもなっており、高浜虚子の句「溝そばと赤のまんまの咲きうずみ」にも詠まれています。 小さな花ながら、池畔に群生する姿は、爽やかな秋晴れを彩ってくれていました。

2024/9/15

コバネササキリモドキがササの上に留まっていました。

コバネササキリモドキがササの上に留まっていました。少しとぼけた可愛らしい顔をしています。 ササキリモドキは国内では西日本に多く分布し、最も北に分布するコバネササキリモドキでも北海道南部(渡島半島大沼)までとする資料もあります。 温暖化の影響で分布が北上しているのでしょうか。 分布が広がることで、私たちが観察できる生物の種類が増える一方で、気象変動による環境への影響についても考えさせられる場面もでもあります。 ・ササの上に留まっていたコバネササキリモドキ。

2024/9/14

ヌマエビの家族が泳いでいました。

円山公園の池で沢山のヌマエビが泳いでいました。小さなエビたちも一緒に泳いでおり、家族のように見えます。ヌマエビはこの場所が気に入ったようで暫くこの場に留まり食べ物を探しているようす。 ヌマエビは池の生態系において重要な役割を果たしています。水底の有機物を食べることで水を浄化し、また自らが他の生物にとっての餌にもなります。その小さな体が池の中でどのように自然のバランスを保つ一部となっているのかを想像すると、ついつい目が離せなくなります。

2024/9/13

ショウジョウトンボが尾を高く上げてメスにPR中!

円山公園の石の上で、ショウジョウトンボが見事に尾を高く上げていました。この美しい赤いトンボは、尾を上げる独特の姿勢が知られています。尾を持ち上げるこの行動は、オスが自分の縄張りを主張し、同時にメスにアピールしていると考えられています。 今回観察したショウジョウトンボも、力強く尾を高く掲げ、まるで「ここは自分の場所だ!」と言わんばかりにアピールしていました。

2024/9/12

アキノキリンソウが咲き始めました。

アキノキリンソウは、夏の終わり頃から咲き始める、秋の訪れを告げる花の一つです。明るい黄色の小さな花が集まって咲く姿は、どこか力強さと素朴さを感じさせ、秋の森に彩りを添えます。昔は里山の土手や草原などでよく見かけられ、秋草の代表的な存在として、教科書や絵本でもたびたび紹介されてきました。 しかし、近年は環境の変化に伴い、アキノキリンソウの自生地も少なくなってきたようです。それでも、秋の山を歩いていると、鮮やかな黄色に出会うことができ、秋がやってきたことを実感します。 ・咲いていたアキノキリンソウ。

2024/9/11

円山公園の池でミズカマキリが優雅に泳いでいました。

ミズカマキリは見た目はカマキリに似ていますが、ミズカマキリは実際には全く異なる種です。 大型の水生昆虫で、その前脚を使って獲物を捕らえる姿がカマキリに似ていることから、その名が付けられています。 観察したミズカマキリは、水中を優雅に泳ぎ回った後、獲物を見つけることなく、葉の上に上がって一息ついたかのように飛び去りました。 ミズカマキリの飛翔能力は水中カメムシ類の中で最も高く、好みの水域に飛んで行けることもミズカマキリの大きな武器のようです。 ・池を泳ぐミズカマキリ。 ・水から葉の上に上がるミズカマキリ。 ...