円山山頂をオオセンチコガネが忙しそうに歩いていました。
オオセンチコガネはキラキラした光沢のある姿が宝石にように美しいコガネムシです。 大きさも2㎝ほどあり、ゴロっとした存在感のある風貌です。 食物は糞や動物の死骸を食べて分解する重要な役割を果たす「分解者」です。 雨の中、忙しそうに山頂を歩いていました。 ・円山山頂を歩いていたオオセンチコガネ ・ちょっととぼけた、かわいらいしい顔をしていました。
円山の山頂近くにキツリフネ(黄釣船)が咲いていました。
円山の山頂近くの登山道脇に黄色の花が鮮やかなキツリフネが咲いていました。 葉の下から細長い花序が伸び、その先に3~4㎝のホラガイのような細長い黄色い花がぶら下がるように咲いています。 奥行きのある距(花の付け根の袋のような部分)にハナバチやクマバチを呼び寄せ花粉を運んでもらうようです。 花言葉の「触れないでください」「デリケート」がうなずける繊細で華奢な姿でした。 ・山頂近くに咲いていたキツリフネの花。 ・登山道脇にひっそりと咲いていました。
北海道神宮のイチイの実が真っ赤に熟していました。
北海道神宮のイチイの実が真っ赤に熟していました。 イチイはオンコとも呼ばれ、その実は甘くて子供のころに喜んで食べた思い出がある人も多いと思います。 果実酒にしたり、ジャムの原料にも使われます。 野鳥やリスも好んで食べ、種子が動物散布される代表格の樹木です。 一方で人が種を食べると、かなりの毒性もあるので食べたり加工したりするときは注意が必要のようです。
オカモノアラガイ(岡物洗貝)がオオウバユリの上を這っていました。
円山の山麓でオカモノアラガイが結実したオオウバユリの上を這っていました。 オカモノアラガイは落ち葉や藻類、死骸など腐生性のものを食べています。 そんなに上の方には腐生性の食べ物は少ないと思うのですが、このオカモノアラガイは、もっと上を目指したいようでした。 ・オオウバユリの上のオカモノアラガイ。 ・もっと上に行きたそうに、しばらく周りを探っていました。
ツリバナの実が稔ってきました。
円山公園の池の脇でツリバナの実がりっぱに稔ってきました。 ツリバナは、長い花柄の下にぶら下がって花を咲かせることから、その名がつけられました。 材がしなやかにたわむためアイヌが弓の材に使ったそうです。 しだれた枝からぶら下がる池の畔の実が涼しげに見えました。 ・稔ってきたツリバナの実。 ・池の畔で涼しげにぶら下がっています。
オシドリのヒナが飛べるようになりました。
小さいころに親を亡くしたオシドリのヒナが、ついに飛べるようになりました! ヒナだけになった時には、これから生きていくことは難しいと思いましたが飛べるまで成長して一安心です。 杭の上で休む姿も少し誇らしげに見えます。 杭から降りた後は、やはり兄弟寄り添って休んでいました。 ・飛び立ったオシドリのヒナ。 ・杭の上の姿が少し誇らしげに見えました。 ・飛んだ後は、やはり兄弟寄り添って休んでいました。
小川にたくさんのカワニナ(川蜷)が見えました。
円山の山麓を流れる小川に大小なまざまのカワニナが見えました。 カワニナは淡水性の細長い巻貝の一種です。 サワガニやホタルの水性幼虫の餌となることでも知られています。 ビオトープの造成では水生動物を豊かにするために、カワニナを放飼する取り組みも行われているようです。 円山川ではカワニナが豊かな水辺の生態系を、しっかり支えてくれているようです。 ・小川に生息する大小さまざまなカワニナ。
オニヤンマが小川の上を飛び廻っていました。
円山の山麓を流れる小川の上をオニヤンマが飛び廻っていました。 オニヤンマは国内最大のトンボで、昆虫の世界では最強とも言われるトンボです。 黒色の体に、黄色い模様に緑の目が鮮やかに映えます。 エサとしているものは主にクモやハエ、蚊など小さい昆虫ですが、セミやスズメバチなど比較的大きな昆虫も捕らえて食べます。 飛ぶ速度も約80㎞と高く、正にスーパー昆虫といえます。 ・小川の上を飛んでいたオニヤンマ。 ・時々葉に留まって翅を休めていました。
赤とんぼが円山公園の池の横を飛んでいました。
赤とんぼが円山公園の池の横を飛んでいました。 赤とんぼは、アカネ属というグループに属する種全般を指す名称で今回見たトンボはヒメアカネのようです。 ヒメアカネは生息環境に敏感で周囲の樹林の多少の伐採で姿を消してしまうこともあるとのこと。 近年は赤とんぼの減少が日本全国で注目されているそうです。 当たり前に飛んでいる赤とんぼですが、生息には豊な環境が必要のようです。 ・池の横に留まっていたヒメアカネの雄。 ・ヒメアカネの雌。
木陰にツクリタケ(マッシュルーム)のようなキノコが生えていました。
円山公園の木陰に可愛らしいキノコが2本生えていました。 ツクリタケ(マッシュルーム)の仲間のように見えますが、種名は判然としません。 キノコは植物の根に共生して養分吸収を助けたり、分解しづらい枯れ枝を分解したり森の生態系で重要な役割を担っています。 また、形もさまざまで目を楽しませてくれますね。