寒そうな常緑広葉樹「エゾユズリハ」
エゾユズリハは、北海道では珍しい常緑広葉樹のひとつです。 広葉樹が厳しい寒さの中でも葉を保ち続けるのは、簡単なことではありません。 そんな過酷な環境の中、エゾユズリハはその独特な姿で冬を乗り越えています。 観察してみると、葉を巻くように縮め、垂れ下がった姿がどこか寒そうに見えます。 これは凍え枯れる寸前の状態ではなく、低温や雪の重みに耐えるための自然な戦略です。 葉を垂れ下げることで表面積を減らし、寒風や雪のダメージを最小限に抑えています。 ユズリハも身をすくめて冬の寒さに耐えていました。 ・見をすくめる ...
裏参道を見守って134年、ヨーロッパクロマツとアカマツ
養樹園の植栽図によると、明治23年(1890年)に多くの樹種が植えられ、裏参道の左右にもヨーロッパクロマツとアカマツがこの年に植樹されたようです。 調べてみると、1890年は第一回帝国議会が開かれた歴史的な年であり、当時の札幌の人口はわずか24,327人でした。 この裏参道、現在の南1条通りは、北海道開拓使が設置された頃から札幌の主要道路と位置付けられていました。 このヨーロッパクロマツとアカマツは134年間向かい合って札幌の発展を静かに見守ってきたようです。 ・裏参を挟むヨーロッパクロマツ(中央)とアカ ...
伐採されることになったエゾハリタケを付けていたカエデ。
円山公園のエゾハリタケを付けていたカエデに、「危険木と判断されたため、利用者の安全確保のため近日中に伐採されることになりました。みなさまのご理解のほどよろしくお願いいたします。」との掲示されていました。来年も立派なきのこを付けてくれるのを楽しみにしていたのですが、樹木の老化や劣化による伐採は、自然の遷移の一つとも言えます。 樹木が市民に愛されていることに気遣い、公園管理事務所もわざわざこのような掲示をしたようです。 掲示に市民の愛着と管理者の心遣いが伝わってきました。 ・伐採されることになったカエデ
冬の訪れとシナノキの実
円山の森で、すっかり葉を落としたシナノキの枝先に揺れる実が目に留まりました。透き通るような翼にぶら下がる小さな実が、冬の澄んだ空を背景にとても印象的です。 シナノキの実は、翼状の苞(ほう)が付いており、風に乗って遠くへ運ばれる仕組みを持っています。 この姿は、自然の巧みな工夫を感じさせます。 強い冬の風を利用して次世代へ命を繋ぐため、落下のタイミングをじっと待っているようにも見えます。 実の身になって考えてみるのも自然観察の楽しみです。
斜めになった雪だるま。
円山の山頂に斜めになった、溶けかけの雪だるま。 木の枝が腕となり、笹の枯葉が飾られたその姿は、なんとも愛らしく、ほのぼのとした雰囲気を醸し出しています。 これから始まる冬をのんきに感じているようで心癒されます。 ・山頂の雪だるま
雪化粧したグイマツ
冬の静かな森の中で、グイマツがふんわりと雪をまとい、美しい姿を見せていました。 グイマツは落葉針葉樹で、タイガ(北方針葉樹林)に多く生息していますが、北海道には自生していません。この木は、養樹園時代に試験的に植えられたもののようです。 秋には鮮やかな黄葉を見せ、冬になると枝に雪を抱え、長い年月を生きてきた風格が漂います。 森の中で堂々と立つ姿は、見る人の心を穏やかにしてくれるような、不思議な魅力があります。 ・雪化粧したグイマツ
キアシドクガが蛹で越冬?
円山の森で、キアシドクガの卵を見つけたすぐ近くの枯れたササに、キアシドクガの蛹と思われる個体を発見しました。キアシドクガは一般的に卵で越冬するとされていますが、蛹の状態で冬を越すこともあるのでしょうか。 この蛹は、しっかりとした蛹殻に覆われており、まるでこれからの厳しい冬に備えているかのようです。自然界にはさまざまな適応が見られますが、この個体もまた、独自の越冬戦略を示しているのかもしれません。春が訪れるまで、この蛹が無事に寒さを乗り越えられることを願います。 ・枯れたササに着いていたキアシドクガの蛹
キアシドクガの卵を発見。
円山の森で木の幹に不思議な模様を見つけました。よく見ると、それはキアシドクガの卵のようです。名前には「毒」とありますが、キアシドクガは実際には毒を持たない蛾で、一生を通じて人に害を与えることはありません。成虫は純白の羽を広げ、時に「白い妖精」とも例えられるほど美しい姿をしています。 この蛾は卵の状態で冬を越すため、寒さに耐える工夫がなされています。六角形の卵が規則正しく並び、ひとつのまとまりとして幹にしっかりと張り付いています。こうして厳しい冬にしっかりと備えていました。 ・キクアシドクガの卵
エゾリスがしっかり冬毛になりました。
以前見たときにはまだら模様だったエゾリスの毛が、すっかり冬毛に生え変わっています。ふわふわとした厚みのある毛とボリューミーなしっぽが冬の寒さに備えていることを感じさせます。耳には冬毛の特徴の長い毛が生え揃い、小さなアクセントのように可愛らしい印象です。 寒さが厳しくなる季節に向けて準備万端といった様子です。 ・しっかり冬毛になったエゾリス
霜の降りた枯葉
今朝は気温が0度近くまで下がり、円山の森でも霜が降りた光景が見られました。 地面に落ちた枯葉には細かい霜がつき、葉脈が白く浮かび上がっています。 色褪せた茶色や緑の葉が霜で縁取られ、まるで自然のレースのような繊細な模様が広がっています。 この季節ならではの冷え込みが、枯葉に新たな美しさを与えてくれていました。 ・霜降った枯葉