雪化粧したグイマツ
冬の静かな森の中で、グイマツがふんわりと雪をまとい、美しい姿を見せていました。 グイマツは落葉針葉樹で、タイガ(北方針葉樹林)に多く生息していますが、北海道には自生していません。この木は、養樹園時代に試験的に植えられたもののようです。 秋には鮮やかな黄葉を見せ、冬になると枝に雪を抱え、長い年月を生きてきた風格が漂います。 森の中で堂々と立つ姿は、見る人の心を穏やかにしてくれるような、不思議な魅力があります。 ・雪化粧したグイマツ
キアシドクガが蛹で越冬?
円山の森で、キアシドクガの卵を見つけたすぐ近くの枯れたササに、キアシドクガの蛹と思われる個体を発見しました。キアシドクガは一般的に卵で越冬するとされていますが、蛹の状態で冬を越すこともあるのでしょうか。 この蛹は、しっかりとした蛹殻に覆われており、まるでこれからの厳しい冬に備えているかのようです。自然界にはさまざまな適応が見られますが、この個体もまた、独自の越冬戦略を示しているのかもしれません。春が訪れるまで、この蛹が無事に寒さを乗り越えられることを願います。 ・枯れたササに着いていたキアシドクガの蛹
キアシドクガの卵を発見。
円山の森で木の幹に不思議な模様を見つけました。よく見ると、それはキアシドクガの卵のようです。名前には「毒」とありますが、キアシドクガは実際には毒を持たない蛾で、一生を通じて人に害を与えることはありません。成虫は純白の羽を広げ、時に「白い妖精」とも例えられるほど美しい姿をしています。 この蛾は卵の状態で冬を越すため、寒さに耐える工夫がなされています。六角形の卵が規則正しく並び、ひとつのまとまりとして幹にしっかりと張り付いています。こうして厳しい冬にしっかりと備えていました。 ・キクアシドクガの卵
エゾリスがしっかり冬毛になりました。
以前見たときにはまだら模様だったエゾリスの毛が、すっかり冬毛に生え変わっています。ふわふわとした厚みのある毛とボリューミーなしっぽが冬の寒さに備えていることを感じさせます。耳には冬毛の特徴の長い毛が生え揃い、小さなアクセントのように可愛らしい印象です。 寒さが厳しくなる季節に向けて準備万端といった様子です。 ・しっかり冬毛になったエゾリス
霜の降りた枯葉
今朝は気温が0度近くまで下がり、円山の森でも霜が降りた光景が見られました。 地面に落ちた枯葉には細かい霜がつき、葉脈が白く浮かび上がっています。 色褪せた茶色や緑の葉が霜で縁取られ、まるで自然のレースのような繊細な模様が広がっています。 この季節ならではの冷え込みが、枯葉に新たな美しさを与えてくれていました。 ・霜降った枯葉
円山公園の池で見つけた可愛らしいお尻二つ
円山公園の池で見かけた、並んでお尻を突き出している二羽のマガモがとても可愛らしいです。 カモは深い水に潜るのが得意ではないため、頭を水中に突っ込み、お尻を上に向けて餌を探す「逆立ち採餌」を行います。 この写真に写っているのはツガイのマガモで、二羽が仲良く並んで逆立ちしている姿が、なんとも無警戒で愛らしい光景です。 秋が深まり、オシドリたちはすっかり南へ渡って行ってしまいましたが、池に残ったマガモの姿が心を癒してくれます。 ・円山公園の池で見つけた可愛らしいお尻二つ。 ・しばらく熱心に「逆立ち採餌」を繰り返 ...
円山公園北側入口の黄金色のアカナラ並木
円山公園の北側入口には、秋になると黄金色に輝くアカナラ(赤楢)の並木が広がっています。この並木は昭和45年頃に植えられたもので、50年以上の年月を経て、今では見事な風格を持つ並木道として親しまれています。 アカナラは本来北米原産の木ですが、札幌の気候がその成長に適していたようです。そのため、異国の地であるこの地で立派に育ち、毎年秋になると立派なドングリを付け美しい黄葉を見せてくれます。 並木を歩きながら見上げると、青空に映える黄金色の葉のトンネルを歩いているかのような感覚に包まれます。 ・円山公園北川入口 ...
頭をケガしたカラスが1羽。
円山公園で、頭部の皮膚が露出しているカラスを見かけました。 仲間と喧嘩をして怪我をしたのか、それとも病気の影響なのかは分かりませんが痛々しい姿です。 こちらをチラ見する視線が切なげに見えます。 そんな様子で、地面をとぼとぼ歩きながら餌を探している姿が印象的でした。 ・頭の皮膚が露出したカラス。 ・餌を探しながら歩いて行きました。
雪の上に赤トンボが1匹
雪の上に赤トンボが1匹、静かに留まっていました。調べてみると、このトンボは寒い時期にも見られる「ナツアカネ」のようです。秋になると体が赤く染まるナツアカネですが、もう飛ぶ力は残っていないようでじっと雪の上に留まっていました。秋の最後の名残を見せているかのような、儚げな光景でした。 ・雪の上に留まっていたナツアカネ
神宮茶屋の前のサワラの林
サワラは日本の固有種で、自然の分布域の北限は青森県津軽地方とされています。 北海道神宮の神宮茶屋の前には、歴史あるサワラの林があります。 これらのサワラは、北海道神宮の社殿が明治4年(1871年)に建立された直後、明治5年から8年(1872-1875年)にかけて献木として植えられました。 約150年もの間、開拓期から今日に至るまで、参拝客を静かに見守り続けてきたと思うと、その存在がありがたく感じられます。 ・神宮茶屋の前のサワラの林