鮮やかな胞子嚢を見せるコタニワタリ。
コタニワタリは葉は長く、波打つような縁取りがあり、他のシダとは異なる美しいフォルムを持っています。 この時期、葉の裏に見られる茶色の胞子嚢が鮮やかに浮かび上がっています。 コタニワタリは、湿気が多く、半日陰になる環境に適しています。 円山の豊かな自然の中で、次の世代へ命をつなぐ準備を着々と進めていることが分かります。 ・円山山頂付近に生えていたコタニワタリ ・鮮やかな胞子嚢の紫の線が印象的です。
円山の森でシマエナガの姿を発見!
円山の森に、シマエナガの可愛らしい姿が現れました。シマエナガは、夏の繁殖期には森の奥深くで静かに過ごすため、観察するのが難しい鳥ですが、冬が近づくにつれて群れを作って低地や人里近くに姿を見せてくれるようになります。 今回観察したシマエナガも、小さな群れで活動していました。 これからの季節、円山の森でもっと多くのシマエナガに出会えることを楽しみです。 ・姿を現したシマエナガ。
ヤマモミジが紅葉の見ごろdを迎えています。
円山の森では、ヤマモミジが紅葉のピークを迎え、鮮やかな赤やオレンジに色付いています。 穏やかな秋の休日に公園を訪れる多くの方が写真を撮っていました。 今年の紅葉は例年に比べて色づきが遅れており、まだこれから紅葉のピークを迎える樹々も多く見られます。 これからしばらく、公園を訪れる人の目を楽しませてくれそうです。
アカマツ(赤松)に刻まれた戦争の傷跡
円山動物園前の森には、樹皮が大きく削がれ、深い傷跡が残るアカマツがあります。円山公園を管理していた樹木医の話によれば、この傷は戦争末期に刻まれたものだそうです。当時、航空燃料の不足により、松脂を利用して燃料を精製する策がとられ、この木もその目的で傷つけられました。 今も痛々しく残る古傷が、戦争の歴史と時代の苦難を物語っていました。
器用にクルミを食べるエゾリス
円山の森でエゾリスがクルミを上手にたべていました。 まず、クルミの殻を手で器用に回しながら外皮を食べ、次に固い殻を齧って穴を開け、中の実を少しずつ食べていきます。 その動きはとても巧みで、小さな手でしっかりとクルミを抱える仕草が愛らしく、見ているだけで癒されます。 ・器用にクルミを食べるエゾリス
鮮やかなコントラスト、クサギの実
円山公園でクサギの実が風に揺れていました。クサギは夏に白い小さな花を咲かせ、秋になると赤い萼片(がくへん)とメタリックブルーの果実が姿を現します。 クサギの名前の由来は、葉をこすると出る独特な匂いから「臭木」と名付けられたといわれています。香りは好みが分かれるかもしれませんが、この時期の実の鮮やかさは、自然が生み出すアートのようです。赤と青の対照的な色彩が、見る者の目を引きつけます。 また、クサギの実は、歴史的には生薬としても利用されてきた植物でもあります。薬効としては、利尿作用や解毒作用があるとされ、古 ...
弾ける気が満々のゲンノショウコウの種
北海道神宮の境内を歩いていると、種の熟したゲンノショウコウを発見。ゲンノショウコウは、種子を遠くに飛ばして繁殖することで知られています。実が熟して乾燥すると、突如「パチン!」と音を立てて弾け、種を遠くまで飛ばします。細長く尖った実は、まるで弾ける準備を整えた弓のように、内部に溜め込んだエネルギーを使って種を飛ばす瞬間を待っているかのようです。 隣を見ると、すでに種を飛ばし終えたゲンノショウコウの株がありました。種を飛ばした後の実は、まるでガッツポーズをしているかのような形になり、どこか誇らしげに見えました ...
コクワの実が稔っていました。
円山の森でコクワの実が稔っていました。コクワ(サルナシ)はキウイフルーツの原種とされており、果実を切ったときの断面もよく似ています。ほどよい酸味があり、とても美味しい果実です。本州では、サルが夢中になって食べることから「サルナシ」という名前が付けられたそうです。コクワは、山中の傾斜地などでよく見られますが、その繁殖力は強くはなく、貴重な存在です。 円山の森にたわわに実るコクワの姿自然が自然の豊かさを現しているようです。 ・たわわに稔るコクワの実
円山の森で美味しそうなナメコを発見
円山の森で美味しそうなナメコを発見しました!艶のある茶色い傘がとても印象的で、倒木の上にひっそりと生えていました。ご存知のとおり、ナメコはぬめりのある傘が特徴のキノコで、味噌汁や鍋料理に欠かせない定番の食材です。 円山の森では採取ができませんが、一般の森で見つけたキノコも、毒キノコとの見分けが難しいため、専門家に確認してから口にすることが大切です。 森を歩いていると、こんな可愛らしいキノコに出会うことも多く、その見た目や色合いから味を想像しながら鑑賞するのもまた楽しいひとときです。 ・倒木に生えていたナメ ...
秋の日をいっぱいに受けるハリギリの幼木
円山公園にあるハリギリの幼木が、小春日和の穏やかな秋の日差しを、その大きな葉でしっかりと受け止めていました。ハリギリという名前は、若い枝に生える大きく鋭いトゲが「針」に似ていることと、桐に似た葉を持つことから「針の桐」とされたことに由来します。特徴的な切れ込みのある大きな葉は、互いに重なり合わないよう広がり、弱くなりつつある秋の日差しを惜しんでいるかのように見えます。 ・秋の日をいっぱいに受けるハリギリ