Four Seasons in Maruyama

2024/10/24

鮮やかなコントラスト、クサギの実

円山公園でクサギの実が風に揺れていました。クサギは夏に白い小さな花を咲かせ、秋になると赤い萼片(がくへん)とメタリックブルーの果実が姿を現します。 クサギの名前の由来は、葉をこすると出る独特な匂いから「臭木」と名付けられたといわれています。香りは好みが分かれるかもしれませんが、この時期の実の鮮やかさは、自然が生み出すアートのようです。赤と青の対照的な色彩が、見る者の目を引きつけます。 また、クサギの実は、歴史的には生薬としても利用されてきた植物でもあります。薬効としては、利尿作用や解毒作用があるとされ、古 ...

2024/10/23

弾ける気が満々のゲンノショウコウの種

北海道神宮の境内を歩いていると、種の熟したゲンノショウコウを発見。ゲンノショウコウは、種子を遠くに飛ばして繁殖することで知られています。実が熟して乾燥すると、突如「パチン!」と音を立てて弾け、種を遠くまで飛ばします。細長く尖った実は、まるで弾ける準備を整えた弓のように、内部に溜め込んだエネルギーを使って種を飛ばす瞬間を待っているかのようです。 隣を見ると、すでに種を飛ばし終えたゲンノショウコウの株がありました。種を飛ばした後の実は、まるでガッツポーズをしているかのような形になり、どこか誇らしげに見えました ...

2024/10/22

コクワの実が稔っていました。

円山の森でコクワの実が稔っていました。コクワ(サルナシ)はキウイフルーツの原種とされており、果実を切ったときの断面もよく似ています。ほどよい酸味があり、とても美味しい果実です。本州では、サルが夢中になって食べることから「サルナシ」という名前が付けられたそうです。コクワは、山中の傾斜地などでよく見られますが、その繁殖力は強くはなく、貴重な存在です。 円山の森にたわわに実るコクワの姿自然が自然の豊かさを現しているようです。 ・たわわに稔るコクワの実

2024/10/21

円山の森で美味しそうなナメコを発見

円山の森で美味しそうなナメコを発見しました!艶のある茶色い傘がとても印象的で、倒木の上にひっそりと生えていました。ご存知のとおり、ナメコはぬめりのある傘が特徴のキノコで、味噌汁や鍋料理に欠かせない定番の食材です。 円山の森では採取ができませんが、一般の森で見つけたキノコも、毒キノコとの見分けが難しいため、専門家に確認してから口にすることが大切です。 森を歩いていると、こんな可愛らしいキノコに出会うことも多く、その見た目や色合いから味を想像しながら鑑賞するのもまた楽しいひとときです。 ・倒木に生えていたナメ ...

2024/10/20

秋の日をいっぱいに受けるハリギリの幼木

円山公園にあるハリギリの幼木が、小春日和の穏やかな秋の日差しを、その大きな葉でしっかりと受け止めていました。ハリギリという名前は、若い枝に生える大きく鋭いトゲが「針」に似ていることと、桐に似た葉を持つことから「針の桐」とされたことに由来します。特徴的な切れ込みのある大きな葉は、互いに重なり合わないよう広がり、弱くなりつつある秋の日差しを惜しんでいるかのように見えます。 ・秋の日をいっぱいに受けるハリギリ

2024/10/19

地味な愛嬌者、サビキコリ

円山の森で、シダの葉に留まるサビキコリを見かけました。サビキコリは幼虫時代、土壌の中で植物の根を食べて成長し、成虫になると日中は落ち葉や石の下に潜んでいることが多い昆虫です。雨上がりの湿った湿った天気で活動的になるようなので、葉の上に飛んできたのでしょうか。 サビキコリは天敵に近づかれると「カチッ」というクリック音を立て、一気に飛び上がる独特の逃避行動を見せることでも知られています。 外見は地味ですが、その名前、顔つき、逃避行動と愛嬌いっぱいの昆虫です。

2024/10/18

沢山のホコリタケを発見

円山の森で、たくさんのホコリタケを発見しました。この丸い袋のような姿をしたきのこは、袋の中で胞子をつくり、袋の真上にある小さな穴から胞子を飛ばして繁殖します。 ホコリタケが物理的な刺激を受けると、その穴から黒い胞子が煙のように勢いよく飛び出します。見つけた際には、きのこをそっとつついて、この胞子の「煙」を出してみるのもおすすめです。 ホコリタケは「キツネノチャブクロ(狐の茶袋)」という別名もあり、愛嬌のある名前が昔から「煙」を出す様子が親しまれてきたことを物語っています。

2024/10/17

クマゲラが細長い舌で虫を探る瞬間

今日は円山公園の森で、クマゲラに出会うことができました。 木を夢中でつつきながら、彼の長くて細い舌がちらりと見えました。 クマゲラを含むキツツキ類は、頭蓋骨の周りをぐるっと舌が回り込む独特の構造を持っています。 この舌は非常に長く、くちばしの何倍もの長さがあり、木の中に潜む虫を絡め取って捕食します。 動物たちが食物を獲得するための進化には驚かされます。 ・細い舌で虫を狙うクマゲラ ・こまめに木を移りながら虫を探していました。

2024/10/16

登山道に広がるカツラの落ち葉

昨日の風雨の影響で、円山の登山道はカツラの葉で埋め尽くされていました。黄色い落ち葉のじゅうたんが広がり、晩秋ならではの風情を感じさせます。 この時期、樹木は冬に備えて、葉から栄養分を幹や根に移動させてから葉を落とします。落ちた葉は徐々に分解され、動物や微生物の食料となり、やがて土に還元されていきます。 落ち葉も森の中で重要な役割を果たし、自然の循環を支えています。森の生態系において、落ち葉は大活躍です。 ・落ち葉に埋まった登山道 ・ミミズが元気に活躍中

2024/10/15

円山の森に雪虫が舞う

円山の森に雪虫が舞っていました。 毎年見る、冬がそこまで来ていることを感じさせる光景です。 雪虫は秋が深まると炭水化物を主成分とする蝋物質が糸状に変化した綿毛をまとった姿で飛びます。虫の種類は「トドノネオオワタムシ」、「ケヤキフシアブラムシ」など複数います。 近年は夏場の高温や生態系の乱れが原因とみられる大発生も問題となっています。 季節の風物詩は地球環境を映す鏡でもあるようです。 ・舞っていた雪虫 ・腕に留まった雪虫

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