Four Seasons in Maruyama

2024/10/9

今日は山頂付近にクマゲラが現れました。

今日は、円山の山頂付近でクマゲラに出会いました。夏の間は昆虫が多く、クマゲラが木をつついてドラミングする音があまり聞こえませんが、最近は秋の訪れとともに虫が減り、クマゲラもより頻繁に木をつついて食料を探しているようです。 特にこれからの季節は、木の中に潜む昆虫がクマゲラにとって重要な食糧源となるため、彼らの独特なドラミング音が森に響き渡ります。 昆虫の動きが減り、クマゲラの鋭いくちばしと巧みな技術が生かされる季節となってきました。 ・山頂付近に現れたクマゲラ。 ・時折、羽でバランスを取りながら必死につつい ...

2024/10/8

エゾノコリンゴ(蝦夷小林檎)が熟してきました。

北海道神宮の梅林を歩いていると、今頃サクランボのような赤い実を付けている樹を発見しました。何の木だろうと思い調べてみると、どうやらエゾノコリンゴのようです。 このエゾノコリンゴは、北海道など寒冷地に自生する小さなリンゴの一種で、果実はとても酸味が強いため、そのまま食べるには向いていませんが、ジャムなどに加工されることがあります。見た目の美しさもあり、観賞用としても人気の木です。 リンゴの味の小さな果実は、鳥やリスの貴重なご馳走となりそうです。 ・赤く色付いたエゾノコリンゴ。

2024/10/7

オオウバユリの実が熟してきました。

円山の森でオオウバユリの実が熟してきました。 実は三つに裂け、種が風に乗って飛び出す準備が整っています。 オオウバユリは、有性生殖を行う場合、種から発芽してから花が咲くまでに6~8年かかります。そして、一度実をつけると、その生命のサイクルを終え、鱗茎ごと枯れてしまいます。実の中には、薄い翼を持つ種が多数含まれており、風が吹くと、その種は軽やかに飛び立ち、次の世代を広い範囲に運びます。 オオウバユリは草本類ですが、長い年月をかけて花を咲かせる珍しい生活環を持っています。 ・種を飛ばす準備が整ったオオウバユリ ...

2024/10/8

カワニナが小川を散歩中

澄んだ小川の川底を、カワニナがゆっくりと進んでいました。 細長い殻からずんぐりとして体を出し、ゆっくりと散歩を楽しんでいるようです。 カワニナはコケや藻を食べて水を浄化する役割を果たしています。 今日も元気に川底で活躍中でした。 ・川底を歩いていたカワニナ。

2024/10/5

メノコツチハンミョウのお食事風景

円山の森で、メタリックブルーに輝くメノコツチハンミョウが、草を夢中で食べている姿を見つけました。ツチハンミョウの幼虫は、花に集まり、ハナバチにしがみついて巣まで運ばれ、その巣に寄生して成虫になるという、とてもユニークな生態を持っています。 また、外敵に襲われたときは、「吐血」と呼ばれる行動で、体から毒液を出して自分を守ります。 この不思議な生態は、『ファーブル昆虫記』にも「ツチハンミョウのミステリー」として紹介されています。

2024/10/4

ミヤマガマズミの実が真っ赤に輝いていました。

ガマズミは『万葉集』にも登場し、古くは染物の染料としても使われていました。岩波新書『日本人と植物』では、ガマズミを「神ツ実」として神聖な植物と見なし、古代の日本人が感じていた自然に対する深い敬意がうかがえます。 その鮮やかな赤は、秋の森の中でひときわ神々しく輝いていました。

2024/10/3

円山公園に生えた毒キノコ、テングダケ(天狗茸)

円山公園の入口近く、アサダの木の下でテングダケを見つけました。テングダケは、日本で最も有名な毒キノコの一つです。誤って食べてしまうと、幻覚や中毒症状を引き起こし、場合によっては意識不明に陥ることもあります。昔はその成分が持つ昆虫に対する毒性を利用し、殺ハエ剤として使われていたそうです。 しかし、テングダケはただの危険な存在ではありません。樹木の根と共生し、栄養を供給する菌類であり、アサダにとっては重要なパートナーです。自然界では、こうした共生関係が樹木の健全な成長を支えています。 ・アサダの樹の下に生えて ...

2024/10/2

オオヤマザクラの紅葉が始まりました。

円山公園のオオヤマザクラが紅葉を迎えつつあります。 中には、すでに鮮やかな赤に染まっている木も見られ、秋の深まりを感じさせます。 紅葉の見ごろは、10月中旬から下旬とのことです。 日々、色が深まっていく様子を観るのが楽しみな季節です。 ・葉は赤く染まったオオヤマザクラ。

2024/10/1

道端にエゾノコンギク(蝦夷野紺菊)が咲いていました。

円山動物園へ向かう道の、道端に可憐なエゾノコンギク(野紺菊)が咲いていました。ノコンギクは野菊の代表格で花言葉には「長寿と幸福」、「守護」、そして「忘れられない思い」があります。 「守護」という花言葉は、この花が古くから日本各地で愛され、人々の心を癒やしてきた歴史に由来しているそうです。 その素朴で優しい姿を見ていると、どこか懐かしさを感じ、郷愁を誘う風情があります。 ・道端に咲いていたエゾノコンギク。 ・既に綿毛になった茎もありました。

2024/9/30

鱒の身のような鮮やかな色をしたキノコ、マスタケ(鱒茸)が立派に姿を見せています。

円山公園の枯れた木に、見事なマスタケが生えていました。サルノコシカケ科のキノコはどれも形が似ていますが、サーモンピンクやオレンジ色を持つのはマスタケだけです。生で食べると中毒を引き起こすため、しっかり火を通し、食べ過ぎないようにするのが良いようです。味にクセはなく、しっかりした肉質で鶏肉のような食感が楽しめます。 円山では、公園内や山中で動植物の採取が禁止されているため、このような珍しい山菜やキノコが見られるのも、観察の楽しみの一つです。 ・美しいサーモンピンクのマスタケ。 ・厚いしっかりとした肉質のよう ...