ミヤマガマズミの実が真っ赤に輝いていました。
ガマズミは『万葉集』にも登場し、古くは染物の染料としても使われていました。岩波新書『日本人と植物』では、ガマズミを「神ツ実」として神聖な植物と見なし、古代の日本人が感じていた自然に対する深い敬意がうかがえます。 その鮮やかな赤は、秋の森の中でひときわ神々しく輝いていました。
円山公園に生えた毒キノコ、テングダケ(天狗茸)
円山公園の入口近く、アサダの木の下でテングダケを見つけました。テングダケは、日本で最も有名な毒キノコの一つです。誤って食べてしまうと、幻覚や中毒症状を引き起こし、場合によっては意識不明に陥ることもあります。昔はその成分が持つ昆虫に対する毒性を利用し、殺ハエ剤として使われていたそうです。 しかし、テングダケはただの危険な存在ではありません。樹木の根と共生し、栄養を供給する菌類であり、アサダにとっては重要なパートナーです。自然界では、こうした共生関係が樹木の健全な成長を支えています。 ・アサダの樹の下に生えて ...
オオヤマザクラの紅葉が始まりました。
円山公園のオオヤマザクラが紅葉を迎えつつあります。 中には、すでに鮮やかな赤に染まっている木も見られ、秋の深まりを感じさせます。 紅葉の見ごろは、10月中旬から下旬とのことです。 日々、色が深まっていく様子を観るのが楽しみな季節です。 ・葉は赤く染まったオオヤマザクラ。
道端にエゾノコンギク(蝦夷野紺菊)が咲いていました。
円山動物園へ向かう道の、道端に可憐なエゾノコンギク(野紺菊)が咲いていました。ノコンギクは野菊の代表格で花言葉には「長寿と幸福」、「守護」、そして「忘れられない思い」があります。 「守護」という花言葉は、この花が古くから日本各地で愛され、人々の心を癒やしてきた歴史に由来しているそうです。 その素朴で優しい姿を見ていると、どこか懐かしさを感じ、郷愁を誘う風情があります。 ・道端に咲いていたエゾノコンギク。 ・既に綿毛になった茎もありました。
鱒の身のような鮮やかな色をしたキノコ、マスタケ(鱒茸)が立派に姿を見せています。
円山公園の枯れた木に、見事なマスタケが生えていました。サルノコシカケ科のキノコはどれも形が似ていますが、サーモンピンクやオレンジ色を持つのはマスタケだけです。生で食べると中毒を引き起こすため、しっかり火を通し、食べ過ぎないようにするのが良いようです。味にクセはなく、しっかりした肉質で鶏肉のような食感が楽しめます。 円山では、公園内や山中で動植物の採取が禁止されているため、このような珍しい山菜やキノコが見られるのも、観察の楽しみの一つです。 ・美しいサーモンピンクのマスタケ。 ・厚いしっかりとした肉質のよう ...
北海道神宮にクマゲラが現れました。
クマゲラに出会うのは、春以来久しぶりのことです。クマゲラは時おり「キョーン、キョーン」と甲高い声で鳴きながら、ゆっくりと木をつついていました。その立派な爪で大きな体をしっかりと木にグリップし、堂々としたドラミングには圧倒されます。北海道神宮の神聖な雰囲気の中で、さらに神々しく見えたクマゲラでした。 ・北海道神宮に現れたクマゲラ。 ・雄のクマゲラのトレードマーク、赤いベレー帽が鮮やかです。
円山の森でホソヒラタアブがアキノキリンソウの蜜を堪能中
秋の空気が澄み渡る円山の森で、ホソヒラタアブがアキノキリンソウの黄色い花の蜜を一生懸命に吸っていました。周囲の彩りが少しずつ消えゆくこの季節、元気に活動する彼らの姿は、どこか心が和む風景です。 ホソヒラタアブは寒さに強いことで知られ、秋に咲く花にとって大切な花粉媒介者でもあります。アキノキリンソウのような秋の花々にとっては、彼らの存在が重要な役割を果たしているようです。自然界のこうした共存を見ると、季節ごとの生態系の繋がりを感じます。 ・アキノキリンソウの蜜を吸うホソヒラタアブ。
雨に濡れるナナカマドの実
秋の風物詩、真っ赤に色づいたナナカマドが存在感を放っています。雨の合間に実には水滴が溜まり輝いていました。ナナカマドの実は、鳥やリスなどの動物たちにとっては秋のご馳走の一つ。食べられた後、種子は彼らによって遠くまで運ばれ、命を繋いでいきます。 しっかりと赤く染まった実が、まるで「さあ、食べ頃だよ」と動物たちにアピールしていました。 ・赤く色付いたナナカマドの実。
円山の森でサラシナショウマが棒ブラシのような花を咲かせています。
円山の森では、サラシナショウマが真っ白な棒ブラシのような独特な花を咲かせています。この植物の名前は、若芽を茹でて水でさらして食べたことから「サラシナ」と呼ばれ、根は「升麻(しょうま)」として古くから生薬としても用いられてきました。 秋の訪れで茶色が増えつつある森の中に、白く可憐な花が爽やかなアクセントを添えてくれています。 ・棒ブラシのようなサラシナショウマの花。 ・ブラシの毛のようみ見える部分が雄しべです。
切株に疲れた様子のオオスズメバチが1匹。
疲れた様子のオオスズメバチが切り株の上に1匹、飛ぶ力もないようで、足を引きずりながらゆっくりと歩いていました。 オオスズメバチの活動期は7月から10月頃とされ、働きバチの寿命はおよそ2か月ほど。 このハチも寿命が近いのかもしれません。 最近では、スズメバチの死骸を目にすることが増え、オオスズメバチの活動も終盤に差し掛かっているようです。 ・切株を歩いていたオオスズメバチ。