Four Seasons in Maruyama

2024/9/29

北海道神宮にクマゲラが現れました。

クマゲラに出会うのは、春以来久しぶりのことです。クマゲラは時おり「キョーン、キョーン」と甲高い声で鳴きながら、ゆっくりと木をつついていました。その立派な爪で大きな体をしっかりと木にグリップし、堂々としたドラミングには圧倒されます。北海道神宮の神聖な雰囲気の中で、さらに神々しく見えたクマゲラでした。 ・北海道神宮に現れたクマゲラ。 ・雄のクマゲラのトレードマーク、赤いベレー帽が鮮やかです。

2024/9/28

円山の森でホソヒラタアブがアキノキリンソウの蜜を堪能中

秋の空気が澄み渡る円山の森で、ホソヒラタアブがアキノキリンソウの黄色い花の蜜を一生懸命に吸っていました。周囲の彩りが少しずつ消えゆくこの季節、元気に活動する彼らの姿は、どこか心が和む風景です。 ホソヒラタアブは寒さに強いことで知られ、秋に咲く花にとって大切な花粉媒介者でもあります。アキノキリンソウのような秋の花々にとっては、彼らの存在が重要な役割を果たしているようです。自然界のこうした共存を見ると、季節ごとの生態系の繋がりを感じます。 ・アキノキリンソウの蜜を吸うホソヒラタアブ。

2024/9/27

雨に濡れるナナカマドの実

秋の風物詩、真っ赤に色づいたナナカマドが存在感を放っています。雨の合間に実には水滴が溜まり輝いていました。ナナカマドの実は、鳥やリスなどの動物たちにとっては秋のご馳走の一つ。食べられた後、種子は彼らによって遠くまで運ばれ、命を繋いでいきます。 しっかりと赤く染まった実が、まるで「さあ、食べ頃だよ」と動物たちにアピールしていました。 ・赤く色付いたナナカマドの実。

2024/9/26

円山の森でサラシナショウマが棒ブラシのような花を咲かせています。

円山の森では、サラシナショウマが真っ白な棒ブラシのような独特な花を咲かせています。この植物の名前は、若芽を茹でて水でさらして食べたことから「サラシナ」と呼ばれ、根は「升麻(しょうま)」として古くから生薬としても用いられてきました。 秋の訪れで茶色が増えつつある森の中に、白く可憐な花が爽やかなアクセントを添えてくれています。 ・棒ブラシのようなサラシナショウマの花。 ・ブラシの毛のようみ見える部分が雄しべです。

2024/9/25

切株に疲れた様子のオオスズメバチが1匹。

疲れた様子のオオスズメバチが切り株の上に1匹、飛ぶ力もないようで、足を引きずりながらゆっくりと歩いていました。 オオスズメバチの活動期は7月から10月頃とされ、働きバチの寿命はおよそ2か月ほど。 このハチも寿命が近いのかもしれません。 最近では、スズメバチの死骸を目にすることが増え、オオスズメバチの活動も終盤に差し掛かっているようです。 ・切株を歩いていたオオスズメバチ。

2024/9/24

ウワバミソウのムカゴが小豆色に輝いていました。

ウワバミソウは、日当たりの悪い深い谷に多く見られる植物で、春から秋にかけてその茎が山菜として食用にされます。クセが少なく、さまざまな調理法に合うため、「山菜の王様」として親しまれています。 今日見たウワバミソウは、葉柄の付け根に小豆のような美しいムカゴをつけていました。このムカゴは独特のとろっとしたみずみずしい歯ごたえがあり、古くから珍味として珍重されてきたようです。 ・小豆色に輝くウワバミソウのムカゴ。 ・ムカゴを付けたウワバミソウ。

2024/9/23

今日はコガモが円山公園の池を静かに泳いでいました。

コガモは、日本産カモの中でも最小種の一つで、この公園ではあまり見かけない鳥です。日本には冬鳥として飛来し、主に冬に全国で観察できますが、夏の繁殖は中部地方以北の高原や北海道の湿原の一部地域でのみ行われます。カモ類の中でも渡りの時期が早く、関東地方では9月から4月にかけて見られることが多いようです。今日のコガモも、北から南へ渡る途中にこの場所で羽を休めていたのかもしれませんね。 ・池を泳いでしたコガモ(メス) ・7,8羽の群れで泳いでいました。

2024/9/23

今年生まれたオシドリの幼鳥たちが、どうやら換羽期を迎えているようです。

円山公園の池畔で今年生まれたオシドリの幼鳥たちが換羽期を迎えているようです。まだ体は小さく、幼い顔立ちが可愛らしいですが、繁殖の羽はまだ頼りない感じで、少しずつ生え揃っている段階です。人間で例えると、ちょうど思春期といったところでしょうか。少し不安げな表情を浮かべながらも、変わらず兄弟同士で寄り添う姿がほほえましく、見ているだけで心が和みますね。 ・換羽期を迎えた様子のオシドリの幼鳥。 ・相変わらづ兄弟寄り添っていました。 ・近くの先輩オシドリ。立派な繁殖羽になっています。

2024/9/21

「ヒッツキムシ」がひっつく準備が万端のようです。

野原を歩いていると、服にひっつく「ヒッツキムシ」の一種、キンミズヒキの実が熟してきました。 鋭い鉤を持つ実は、まるでひっつく気満々といった様子です。 すでに実が取れてしまった茎もあれば、まだ花が咲いている茎も混ざって見られます。 ヒッツキムシを見ると、子供の頃に野山を駆け回った思い出がよみがえってきます。 ・ひっつく準備のてきたキンミズヒキの実 ・既に実の無い茎。誰かにひっついていったようです。 ・まだ開花中の茎。

2024/9/20

円山の森で出会ったフルーティーな香りのカメムシ「キバラヘリカメムシ」

カメムシといえば、臭いというイメージが強いかもしれませんが、キバラヘリカメムシは少し違います。この種類のカメムシは、なんとフルーティーな青りんごの香りを放つのです。 一見すると地味に見えますが、よく観察するとその姿は意外におしゃれ。黄色いお腹に、黒い背中、そして白黒のコントラストが効いた肢。さらに、背中の縁には黄色のまだら模様が入っていて、個性的なデザインです。 この日は円山のアクシバの葉の上で、赤い実を狙っているようでした。食べものもフルーツ系がお好きなようです。 ・アクシバの葉に留まっていたキバラヘリ ...